2001年6月、マザー牧場で初めてクリスとハンスに羊追いを体験させてから早6年。
先生に「待て」が完全になってからいらっしゃいと言われて、ず〜っと行かれず(汗)、羊追いすら忘れていたクリ家だったが、お友達のボーさんが始めたと聞いて、マザーの時家で留守番をさせていたニッキーのことを思い出した。
ニッキー嬢ちゃんはディスク遊びが出来ない。
ボールすら投げると顔を背け、落ちたものを拾ってくるというドンクサぶり。
小さい頃の骨折をひきずっているのか、ジャンプもしない。
訓練競技会でも40センチ以上になると、後ろ足をひっかける。
ところが、動物に対しては非常に興味を示し、毎日近所のミーちゃん(ネコ)を見張っている。
飛び掛ることはしないが、数十センチの距離を保って、追っては停まり、追っては停まり、と一人遊びを楽しんでいる。
そうだ!元気なうちに、彼女にも羊を見せてやろう。
そこで、マザーの時の先生が神奈川の牧場で教えていると聞き、申し込んでみた。
地図の読めない管理人は、なかなか遠出をしないのだが、今回は1週間前に車付きで購入したカーナビがある。
これなら絶対辿り付けるに違いない。 |
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出発前に初めてガソリンを満タンに。
ところがこの車、ガソリンタンクが座席の下にあるので小さい。
結局購入時のガソリンが少し残っていたとはいえ、満タンにしても31Lしか入らない(カタログ上は42L)。
CR-Vよりは燃費がいいに決まっているが、果たして何キロ走れるんだろう。
給油中にナビねぇさんに行き先を告げる。
あとはヨロシク!!
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途中若干混んだが、予定より大分早く現地に到着。
朝7時半から講習を受けているという先輩たちを見学しながら、自然に囲まれてボーッと過ごしていると、お友達の紫苑ちゃんママ&パパ到着。
見学を兼ねて応援に来てくれた。
かなり心強い。
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さて出番がやってきて、ニッキー嬢ちゃんを車から出す。
最初はリードを付けた状態で羊への興味を持たせることから始める。
この時は、噛もうが、つっつこうが、何をしてもいいとのこと。
その代わり、本犬の注意が一瞬でも他にそれたら叱らなくてはいけない。
何しろ、草好きだし、糞はことのほかで、スリスリし始めるから目が離せない。
っとなると、彼女の視線が羊から離れないように見張るには、彼女と同じ目線にならなくてはいけない。
かくして管理人は中腰のまま、羊のお尻を嬢ちゃんに指し示しつつ、よそ見をしたら嬢ちゃんのリードをクイクイひっぱり、かつまた羊にぶつからないように走り続けるという荒業をしいられたのであった。
(毎朝腰痛で泣いているなどとは言っていられない。)
途中羊が止まってしまうと、おもしろくなくなって嬢ちゃんの注意がそれるので、羊が止まらないように後ろから押しながら(触らないけど)、嬢ちゃんにどんどん追いかけるように励ます。
先生が、「ボール遊びなんかで、前に行かせるような、元気づけるコマンドはありませんか?」とおっしゃった。
が、なにしろディスクもボールも落ちたのを拾いにいくので、彼女のテンションをあげるコマンドがない。
悩んだ末に、普段使っている「マエ」というコマンドに少しでも反応すれば、「そうそう!そうグッド」とフリースタイルで使っているコマンドをそのまま使い、自分からすすんで前に行くようになったら、「そうそう!ゴーゴー!ゴーゴー!!」とテンションをあげていった。
すると、自分から羊の群れに突っ込んでいくようになってきた。
突っ込むと離れる羊が出るので、それを追いかけようと走り出す。
管理人は追いつかないので、腕が抜けないようにとリードを放したら、楽しそうに追いかけて羊の周りをグルグル廻りだした。
本能だなぁ・・・。なぁんてのんきなことは言っていられない。
ニッキーが回ると羊が止まってしまうので、面白くなくなる。→羊への興味が無くなる。
先生がリードを放さないようにとおっしゃるが、う〜ん、難しい。
大分羊に興味を示せるようになったので、次は羊の後ろを、左に行ったり、右に行ったり、ジグザグに歩く練習。
クリさんには「カンバイ」と「アウェイ」のコマンドを教えてあるが、嬢ちゃんは白紙。
そこで、左に行くときは、普段の散歩で方向指示を出すのと同じ「レフト」、右は「ライト」のコマンドで誘導した。 |
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「行ってもいいの?」
「いいのよ。どんどん行って。」 |
「これが羊さんよ。ニッキーが行くと動くでしょう?
そうそう。いい感じ」 |
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「じゃぁ、こんなくらい行ってもいい?」
「う・・うん。でも・・・。」 |
「じゃぁ、こんな感じ?」
「そ・・そうね。いい感じ。」 |
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「あっ!リードが・・。」
「ママ!楽しいワン。」 |
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「ちゃんと、後ろを歩いてよ〜。」
「もうガンガン行っちゃうから。」 |
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15分動いて休憩。
ニッキーもハァハァしているが、管理人はもっとハァハァハァハァ!!ゼーゼー!!
車に戻って体を休ませて水を飲ませる。
先生にはなかなか筋がいいと褒められて喜ぶ管理人。(筋がいいのはイヌのほうだけど・・・。)
羊を見れば、自分から突っ込んでいきそうなくらい興味は出てきたので、後半は羊の後ろを歩く練習となった。
リードを付けた状態で、歩いては「伏せ」をかけ、また歩いては「伏せ」。
羊に付かず離れずの距離を保ちながら追っていく。
付きすぎれば突っ込んで噛もうとするし、離れると集中が切れそうになるので、ころあいが難しい。
羊の塊全体が見られるようにならないといけないのだ。
「そうそう、伏せてね。」
そこで、羊が止まりそうになると、左や右にニッキーを誘導しながら、羊を動かす。
今度は「レフト」と言いながら、同時に「カンバイ。そうそうカンバイ」。
右から回るときは、「ライト」と「アウェイ」とを使って、彼女にコマンドを教えてみた。
そして後半も終了。
終わった後の彼女はなんか生き生きしている。
いつもは母さんの顔色を伺い、ハンスをけん制しているニッキーが、そんな邪念もなく、ひたすら羊に集中して、
とりあえず自分の時間を有意義に過ごしたという顔をしているのである。
8歳という年齢にも関わらず、楽しそうに笑っている彼女の顔を見ていたら、つい、「また来る?」と聞いてしまった管理人。
というわけで、来月の予約を入れてしまったのであった。
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紫苑ちゃんママ&パパ。
応援して頂いた上に、写真まで撮っていただき、
ありがとうございました。
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本日のオマケ
出番の無かったクリさんに残ったものは・・・。食い気。 |
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アタシも食べたい。 |
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