FIFAワールドカップ カタール2022

Source Qatar2022

Qatar2022 豪華絢爛! 2022 FIFA World Cup カタール大会のスタジアム8つのスタジアムを整備
Qatar World Cup 2022 - Official Trailer [HD]

 FIFA ワールドカップ開催スタジアムの基準は、収容人数4万人以上の会場が12カ所、準決勝は6万人以上、開幕戦と決勝戦は8万人以上が観戦可能な規模の競技場を準備することが定められている。
収容人数が4万人に満たない既存のスタジアムでは、仮設で観客席を増設する工事を行う。また大型のスタジアムは、大会終了後、積極的に 減築を行い、2万人規模の地元で利用する適正規模のスタジアムに縮小される。
 8のスタジアムは、5つが新設、3つが既存スタジアムの改修で、国内の5つのホスト都市、 Al-Khor, Al-Rayyan, Al-Wakrah, Luisal, Dohaに整備される。
 スタジアムの整備費は、招致ファイルでは30億ドル(約3000億円)、通常はその数倍に膨らむので、総額は1兆円近い額に上ると思われる。
 カタールの招致委員会は、整備するスタジアムは、環境対策に力を入れて、ゼロ炭素ベースにし、大会後に減築工事で生じるスタジアムの建設資材は最大限再利用するなどを実施する。
 またスタジアムの建設にあわせて、住宅地区、商業地区、エンタテインメント地区など整備した新都市再開発を積極的取り入れている。
スタジアムのデザインは、絢爛豪華で、雄大な砂丘や遊牧民のテント、カタールを象徴する伝統織物“Gahfiya”、ムハマドの古城、ザハ・ハディド氏デザインの流線形スタジアム、実に多種多様な競技場が建設される。財政力が豊かなカタールを象徴する12のスタジアムだ。
 W杯の開催は、通常、6月と7月にヨーロッパのサッカーリーグのオフシーズンで開催されるが、この間カタールの日中の平均気温は40℃を超え、日中のピッチの温度は50度にも上昇する。カタール大会は“暑さ”対策が最重課題だった。
 そこで、スタジアムは日射量や熱風を減らすため設計を取り入れ、すべての競技場に空調設備も設置して、ピッチ面で26度、スタンドで24~28度に下げることを可能にする計画を採用した。これまでのスタジアムにはない、空調設備付きのスタジアムが誕生する。
 しかし、“暑さ”問題は、結局、解消されず、カタール大会の開催時期を異例の11月にすることで決着した。

スタジアムの位置する7都市 出典 Wikipedia

アフメド・ビン・アリ・スタジアム(Ahmad Bin Ali Stadium)
(アル=ライヤーン・スタジアム Al-Rayyan Stadium)

アフメド・ビン・アリー・スタジアム(Al-Rayyan Sports Club’s Ahmed Bin Ali Stadium)  Al-Rayyan
出典 The Qatar Foundation and the Supreme Committee for Delivery & Legacy

 アフメド・ビン・アリー・スタジアム(Al-Rayyan Sports Club’s Ahmed Bin Ali Stadium)は、ドーハの西、アル=ライヤーンに位置するアル=ライヤーン・スポーツクラブ内に整備される。 
 2003年にオープンしたこのスタジアムは、アル・ライヤーンSCとアル・スィーリーヤSCが本拠地、このQatar2022 の開催に向けて、スタジアムを改築し、収容人数を21,282人から44,740人に増やす。
 改築工事にあたっては、環境に負担をかけない資材を活用するとともに、再生可能エネルギーの発電装置を設置する。空調装置が設けられピッチやスタンドは摂氏24~28℃の環境が保てるようにする。
 2016年5月、国際サッカー連盟(FIFA)は「アフメド・ビン・アリー・スタジアムが、スタジアム・デザイン・オブ・ジ・イヤーに輝いた」と発表した。
 元のスタジアムの収容人数は2万5000人だったが、44,740人まで拡張する。
 新たなデザインは英国の企業Ramboll Groupが担当し、砂丘をモチーフとした外観に変更される。スタジアムの周囲には『デジタル・スキン』と呼ぶ巨大スクリーンを配置する、近代的なスタジアムなる計画だ。
 大会終了後は、上段の観客席を解体して他国のサッカープロジェクトに寄付し、収容人数を半分の約 21,000人に削減する。工事は2016年第1四半期に着工しており、2019年第1四半期に完成予定。
 全体のプロジェクト管理には世界最大手エンジ二アリング会社の一つである米AECOMが選ばれており、建設はカタール地場企業アル=バラガー貿易建設社(Al Balagh Trading & Contracting)と印大手建設企業ラーセン&トゥブロ(Larsen & Toubro Ltd) の合弁事業が、デザイン/エンジニアリングはデンマークのランボール(Ramboll)および英国パターン(Pattern)が受け持つ。


アル=ベイト・スタジアム(Al-Bayt Stadium)
アル=ベイト・スタジアム(Al-Bayt Stadium)  Al-Knor
出典 The Qatar Foundation and the Supreme Committee for Delivery & Legacy

 アル=ベイト・スタジアム(Al-Bayt Stadium)はドーハの北約40km のアル・ホール(Al-Khor)に建設され、収容人数は 60,000人。スタジアムのデザインは、カタールの遊牧民が使用する伝統的な白黒テントのBayt Al Sha'arを模している。ショッピングモール、病院、駐車場などの施設も建設予定。2015年9月に着工、2018年9月完成。建設費7億7000万ユーロ(約986億円)。
 Aspire Zone Foundationが建設した。
 大会後は、客席部分の一部を外して、収容人数は約 32,000人に減築され、部材は他国のサッカープログラムに寄付することになっている。
 全体のプロジェクト管理にはクウェート操業の中東建設マネジメント会社プロジャクス(Projacs)が選ばれており、建設はカタール地場のガルファール(Galfar)がイタリアのサリーニ・インプレギロ(Salini Impregilo Group)および 同じくイタリアの鉄鋼企業チモライ(Cimolai)との合弁事業で受け持ち、デザイン/エンジニアリングはレバノンの著名プロジェクト・デザイン事務所、ダル・アル=ハンダサ(Dar Al-Handasah) が受け持つ。


アル=サマーマ・スタジアム(Al-Thumama Stadium)
アル=サマーマ・スタジアム(Al-Thumama Stadium) Doha
出典 The Qatar Foundation and the Supreme Committee for Delivery & Legacy

 アル・サマーマ・スタジアムは、首都ドーハから高速道路で12km、ハマド国際空港から12km、カタール鉄道のレッド・ラインのいくつかの地下鉄駅の近くに位置する51.54haのサイトに建設されている。
 40000人収容の競技場での準々決勝の会場となる。大会終了後は地域や、国、国際試合の会場になる。
スタジアムのデザインは、カタールを象徴する伝統的な織物、Gahfiyaに包まれた競技場のイメージを採用した。アラブの共通の伝統文化を象徴するアリーナにしたいとしている。
 スタジアムでの建設作業は、2016年中頃から開始し、2017年8月現在、基礎工事が進行中である。
 スタジアムのカーテンは大会後も残されるが、規模は半分に縮小され、解体された資材は発展途上国に提供、スポーツ施設として再生利用される。 収容人数2万席に減築されたアリーナは、地元のサッカーチームの試合などのスポーツイベントに使用されます。 さらに、世界的に有名なアスペルタル・スポーツクリニックがオープンし、ブティックホテルが上部スタンドに建設される計画だ。
 カタールの建築会社アラブ工学事務所(Arab Engineering Bureau) がデザイン/エンジニアリングを受注している。


アル・ジャヌーブ・スタジアム
(アル・ワクラ・スタジアム Al-Wakrah Stadium)
アル・ジャヌーブ・スタジアム  Al-Wakrah
出典 The Qatar Foundation and the Supreme Committee for Delivery & Legacy

 このスタジアムは、アル・ワクラ・スポーツクラブ(Al-Wakrah Sports Club)の本部となる予定で、収容人数は45,120人。
 2014年5月に着工、2018年中に完成。建設費は5億8730万ユーロ(約750億円)。
 設計は、新国立競技場の当初設計案を作成したザハ・ハディド・アーキテクツ、開閉式屋根(30分以内に閉鎖可能)付きの流線形のユニークなデザインのスタジアムである。コンクリートの基礎に巨大な屋根の柱の設置工事が無事完了した。
 スタジアムは、学校、スポーツコート、レストラン、小売店、結婚式など、と幅広い地域コミュニティ・スペースが整備される多目的施設となる。
 スタジアムのデザイン設計を行ったのは、新国立競技場のデザイン設計を手掛けたザハ・ハディド氏、そのユニークでなデザインは、カタール国内でも論争を引き起こした。
 Al Wakrahはカタールの中で最も歴史がある海岸線の街で、アラビア海を周回した“ダウ漁船”(Dhow fishing boat))の帆を、屋根の形にデザインしたとされている。しかし多くの人から「膣内スタジアム」と呼ばれ、激しい批判を浴びた。
 全体のプロジェクト管理にはクウェートが本社で湾岸諸国に広くサービス展開する建設コンサルタントのKEO(KEO International Consultants) が選ばれており、建築作業は国立競技場の当初案を設計した英国ザハ・ハディド建築(Zaha Hadid Architects)、デザイン/エンジニアリングはAECOM が受け持つ


スタジアム974
(ラス・アブー・アブード・スタジアム Ras Abu Aboud Stadium)

スタジアム974  Doha
出典 The Qatar Foundation and the Supreme Committee for Delivery & Legacy

 ドーハの中心部に位置するウォーターフロントにあり、市内の博物館や文化地区に隣接している。 44,950人の収容人数で設計されたこのスタジアムのコンセプトは、フットボールのフィールドがウォーターフロントに溶け込むようなオープンなデザインを採用した。 大会では準決勝までの試合が開催される。
 このスタジアムのコンセプトは、ダウンタウンからの2つの主要輸送ルートや 空港からのアクセス、歴史的な都市の港に隣接するという戦略的な立地から生まれた。
 港の輸送用コンテナを利用して建設されたW杯史上初の再利用可能スタジアムである
 大会後にはスタジアムは解体され移送され、他の場所での組み立てをして、さまざまな施設で再生利用が可能になる。
 カタール大会組織委員会は「この競技場は、完璧なレガシーを提供する。このスタジアムは、新たな場所で、多数の小さなスポーツや文化的なイベント会場として再生利用が可能となっている」と述べた。
 デザイン契約は米国建築事務所のポピュラス(Populous)が受注し、全体のプロジェクト管理には同じく米国のターナー建設(Turner Construction)が選ばれている


エデュケーション・シティ・スタジアム(Education City Stadium)
(カタール財団スタジアム Qatar Foundation Stadium)
エデュケーション・シティ・スタジアム(Education City Stadium) Doha
出典 The Qatar Foundation and the Supreme Committee for Delivery & Legacy

 建設地はアル・ライヤーン行政区のエデュケーション・シティ(Education City)であり、収容人数は45,350人。工事着工は2013年第2四半期で、2019年第3四半期に完成予定。
 全体のプロジェクト管理にはカタール企業アスタード(ASTAD Project Management) が選ばれており、建設にはキプロス創業の国際企業J&P(Joannou & Paraskevaides/ジョアンノ&パラスケヴェイズ)グループであるJ&Pカタール, J&Pアヴァックス‐(-Avax), J&P国際(<Overseas>)の3社、および同グループと提携関係にある英国最大手造船企業A&Pグループ傘下のコンスペル・カタール(Conspel Qatar WLL)が合弁事業として参加し、デザイン/エンジニアリングはスペインの著名建築事務所FIA (Fenwick Iribarren Architects/フェンウィック・イリバーレン建築)が受け持つ。


ハリーファ・インターナショナル・スタジアム(Khalifa International Stadium)
ハリーファ・インターナショナル・スタジアム(Khalifa International Stadium) Doha 
出典 The Qatar Foundation and the Supreme Committee for Delivery & Legacy

 ハリーファ・インターナショナル・スタジアムはカタールのナショナルスタジアムで、1976年にアル・ライヤーン(Al-Rayyan)地区に建設され、2006年のアジア大会や国際陸上競技大会を開催した多目的スタジアムである。スタジアムは主としてサッカー競技場として利用され、現在はカタール代表チームの本拠地である。 2022FIFAワールドカップ カタール大会開催のために、収容人数を現在の40,000人から68,030人にする改修する工事を行った。
 工事の着工は2014年、2017年5月に改修・新築工事を行っているスタジアムの中でトップを切って完成した。完成直後、Emir Cupの決勝戦が開催された。
 このスタジアムの特徴は空調設備が完備していることだ。日中はピッチの温度は50度にも上昇するが、空調設備によって、ピッチ面で26度、スタンドで24~28度に下げることが可能だとしている、
管理者はアスパイヤ・ゾーン財団(The Aspire Zone Foundation)。
 全体のプロジェクト管理にはプロジャクス(Projacs)が選ばれており、建設はカタール地場のミドマック建設(Midmac Contructing)およびベルギー最大手のべシックスグループ(BESIX Group)の子会社シックス建設(Six Construct Qatar)の合弁事業が、デザイン/エンジニアリングはダル・アル=ハンダサ(Dar Al-Handasah)が受け持つ。


ルサイル・アイコニック・スタジアム(Lusail Iconic Stadium)
ルサイル・アイコニック・スタジアム((Lusail Iconic Stadium) Lusail アッ=ザアーイン
出典 The Qatar Foundation and the Supreme Committee for Delivery & Legacy

 このスタジアムは86,250人の収容人数を持つカタール最大規模の競技場となり、開会式および決勝戦の会場となる2022カタール大会のメイン会場となる。2016年5月に入札が行われ、その最高入札価格は7億6900万米ドル(約846億円)(Doha News 2016年5月9日)とされ、工事は2016年末に開始された。
 スタジアムの建設はゼロ炭素ベースで行われ、太陽光を遮断する炭素繊維のシールド、“人口雲”(manmade clouds)と呼ぶ装置を50万ドル(約5500億円)で設置し、スタジアムの上空を覆う。また太陽光発電装置も設置した。
 デザインは英国の著名な建築会社、Norman Fosterが担当し、施工はカタールの建設企業HBK Contracting Co. W.L.L. (HBK)とChina Railway Construction Corporation Limited (CRCC) のJVが受注した。
 大会後は、20000席にスタジアムに減築される。
 スタジアムの周辺は再開発が行われ、広さ35平方キロメートルの敷地に、新都市、ルサイル・シティ(Lusail City)が建設される。19の住宅地区、商業地区、エンタテインメント地区が整備され、2万5000戸の住宅が建設され、約25万人が居住するニュータウンが出現する。ショッピング・モール、ゴルフ・コース、学校、医療施設も備える新都市である。
新都市開発の投資額は450億米ドル(約4兆9500億円)(GIZMODO 2015年9月16日)とされ、2019年までに完成予定である
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